忘れられない女

春に桜の下でみる夢

願わくば花の下にて 春死なむ 誰かが歌った 20世紀の末 憧れのお姉さんは突然 春の嵐になった 絶対に幸せにしてくれる? 絶対に私を裏切らない? 一生愛し続けてくれる? 僕は あなたが好きだ としか言えなかった 生まれ変わったら 一緒になりたい としか言…

ネットの片隅で愛を叫んだけもの

忘れられない女がいる 初めて 憧れの女から好きだと言われて 初めて好きになった 初めて ぼくのことを理解してくれて ぼくの凍りついた心を溶かしてくれた 初めて愛した女 でも彼女とは結ばれなかった 彼女の部屋に誘われて 抱き合った夜 彼女は言った 君っ…

少しだけ休ませていただきます。

もし、自己満足だけの、このつまらない文章に目を通していただいている方がいたら、ありがとうございます。 これから先は記憶も定かでなく、僕の人生で最も辛いことなので、なかなか書き進めることができません。 少しだけ休ませていただきます。ごめんなさ…

彼女の部屋(3)@忘れられない女

僕は彼女の腕の中にいた。 「どうして、あの子にふられたの?」 彼女は不思議そうに尋ねた。 「……どうでもいい」 友達にも戻ろうと言ったら、泣いた奴が、僕のことをふったと言っていた。 僕は答えようがなかったし、本当にどうでもよかった。 僕のことを何…

彼女の部屋 (2) @忘れられない女

「知らなかった……」 「私も知らなかったわ」 憧れの女が、僕のことを好きだったなんて、僕は夢にも思わなかった。 僕は彼女の腕の中にいた。 暗闇の中に、彼女の白いスーツがぼんやりと浮かび上がる。 「なんだか夢みたいだ」 僕は言った。 「あら、今頃にな…

彼女の部屋(1)@忘れられない女

出会いは突然やってくる。 クリスマスを間近に控えた冬のある日のことだった。 テレビの映りが悪いから直してほしいと、彼女に頼まれて、僕は軽い気持ちで引き受けた。 そして、僕は彼女の部屋を訪れることになった。 彼女の部屋を訪れる日、なぜだか僕はお…

本に挟んだ古い記憶(山田詠美「トラッシュ」)@忘れられない女

彼女と親密になっていく過程は、正直あまり記憶にない。 彼女は、すでに別居して、仕事を始め、自立しようとしていた。 彼女は仕事が忙しく、会うことはできなかったが、どちらからともなく電話をかけて、話をするようになった。 当時、僕はまだ携帯電話を持…

告白@忘れられない女

彼女と一緒に映画を観る日がやってきた。 仕事の都合で、彼女は約束の時間に遅れて、やってきた。 久しぶりに会った彼女は、やっぱりキレイだった。 光り輝いて、とてもキレイだった。 仕事のストレスで少しぽっちゃりしたことを気にしていたけれど、それで…

How about you ? @忘れらない女

何度か会話を交わしていくうちに、彼女とも普通に話せるようになっていった。 彼女は僕の太陽だった。 僕はもっともっと彼女と話がしたかった。 映画が大好きな彼女と話をするために、僕はたくさんの映画を観た。 彼女と少し仲良くなり始めた頃、彼女は仕事…

憧れの女@忘れられない女

僕が彼女と知り合ったのは、詩や小説を書く学校でした。 大きな瞳が印象的で、笑顔がステキな、誰からも愛される女性でした。 飽きっぽい性格の僕は、習い事など続いたことがありません。 それでも、学校に通い続けたのは、彼女に会いたかったからでしょう。…

はじめに

愛とは幻想なのでしょうか? 僕には忘れられない女(ひと)がいます。僕が生まれて初めて、心の底から愛した女性です。彼女の愛くるしい笑顔と、悲しそうな表情が心から離れません。彼女とは魂で触れ合うことができました。彼女は僕のことを理解し、僕の凍り…