How about you ? @忘れらない女

何度か会話を交わしていくうちに、彼女とも普通に話せるようになっていった。

彼女は僕の太陽だった。

僕はもっともっと彼女と話がしたかった。

映画が大好きな彼女と話をするために、僕はたくさんの映画を観た。

彼女と少し仲良くなり始めた頃、彼女は仕事が忙しくなって、学校に姿を見せなくなった。

彼女のいない学校は、なんだか物足りなかった。

僕は春の陽だまりのような彼女の笑顔が見たかった。

僕は、たったひとつの冴えたやり方を思いついた。

学校の新聞づくりのお手伝いをしていた僕は、彼女の大好きな映画の中で、ロビン・ウイリアムスが何度も口ずさむ歌を掲示板に載せてみた。

I like New York in June. How about you ?

そして、彼女から返事が返ってきた。

ありがとう。私の大好きな映画を観てくれたの?
今度、一緒に映画を観に行かない?