「幻魔大戦deep5~7」平井和正

昨日、docomo 版の「幻魔大戦deep」の最終、第8巻が配信された。
とうとう終わりかぁ。
携帯で読書もやっと板についてきたのに・・・。

さて、最終巻を読む前に、今までの感想を軽く記しておこう。
う~ん、全盛期の神がかり的な筆力はないけれど、今の平井和正さんの特徴は、やっぱり夢見の感覚と切なさなんだよね。
ライトな感覚でサクサクと読めてしまう。

それから、やはり現代社会に警鐘を鳴らす作品だった。
家族やテロについて、言及している。
SFではよくある話だけれど、パラレルワールドという概念が面白い。
東丈の姪を見ていて、同じ人間でも、育てられ方によって、こうも違った人間になるのかと興味深く読んでしまった。
あの人が登場する。
あの子も登場する。
往年のファンなら涙するだろう。
今回の時を継ぐ者は予想を見事に裏切られた。
でも、気持ちいいよ。
とても、魅力的な人(?)だから。
それに、東丈が小説の書き方をレクチャーしてくれるのだ。

幻魔大戦deep」の最終巻にとりかかるとしよう。
今回はどんなラストが待っているのだろう。
幻魔ワールドをじっくり堪能しよう。
これが最後の「幻魔大戦」になるかもしれないから・・・。
できることなら、平井和正さんが生きている限り、永遠に続いてほしい物語だ。