「死者の学園祭」赤川次郎


赤川次郎の「死者の学園祭」を読んだ。

以前から興味があった作家で、「セーラー服と機関銃」がドラマ化されたのをきっかけに、読む気になった。でも「セーラー服と~」を読むつもりだったけれど、ブックオフを探し回っても見つからなかったので(新品で読むほど惹かれない)、処女長編の「死者の学園祭」を読むことになった。

ネタばれがあるので、この作品を楽しみにしてる人は読まないでください。

処女作を読むのはいろんな意味で面白い。文章や技術は拙くても、その作家のいろんな面が見れたり、可能性を垣間見ることができるから。後に大成した作家の処女作を読むと、その作品に、作家の本質がつまっているということも珍しくない。

それで、感想は?

平凡。

赤川次郎が良い人で、ミステリーが大好きで、多趣味な人なんだろうな~ということがわかった。

それだけ?

う~ん、それだけな感じ。。。

それにしても、人間がなんて薄っぺらいこと!!!

クラスメイトが4人も死んで、オチは父親が・・・なんだけど、主人公の悩みはなぜにあんなに軽い?
人の死の重みが全くなくて、謎解きを楽しんでいる感すらある。

いくらでも読めるけれど、何も残らない、薄っぺらいドラマを見る感覚。

いろいろ言われている作家だけど、いろいろ言われている理由がわかった気がする。

赤川次郎のファンの方、ごめんなさい。

全く僕の趣味ではありません。見限った。

いろんなアイデアは詰め込まれているから、ネタ探しに読むことはあっても、この作家の作品を楽しみに読むことはないだろう。
でも、ファンタジー系の資質はありそうな気がするから、ファンタジー系の作品は何作か読んでみたいかな。

僕はダメだったけれど、赤川次郎を好きな人、嫌いな人のいろんな人の意見が聞きたいです。