十二指腸潰瘍の兆候

2002年末、僕は京都の日本料理屋で平凡に働いていた。
年末の忘年会シーズンが始まると、僕は案内係として、お店の前に立って、お客さんを各フロアーに案内する仕事をしていた。
京都の冬は寒い。
コートを着て、防寒対策はしていたものの、毎晩、体を芯から冷やしていた。
その頃から、体調に異変が生じ始めた。
軽い下痢が始まった。
最初はただの下痢と軽く考えていたのだが、後に振り返ると、PD(パニック障害)の前の十二指腸潰瘍に至る、最初の兆候だったのかもしれない。